1999年それまで、わが国の伝染病をコントロールしてきた「伝染病予防法」に変わり、 新たに「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」が出来、多くの感染症が1〜5類に分類され、 その扱いは大きく変わりました。そして、その中には従来別々に機能してきた狂犬病予防、検疫法、性病予防法など 五つの法律がその中に組み込まれることになりました。そしてこの法律では、新しく問題となった感染症も順次組み込み新興、 再興感染症として感染症の国際化にも対応することができるようになりました。
例えば、SARSや高病原性鳥インフルエンザやバイオテロによる肺炭疽なども含まれるようになり多くの 感染防止対策にも適用される法律となりました。
 
動物由来感染症
人と動物の間で自然の状態で伝播される感染性疾患を言います。狂犬病のように直接動物に咬まれたり、 ひっかかれて感染する病気から、日本脳炎や黄熱病やウエストナイル熱のように感染蚊が動物からヒトへ伝播する病気、 オウム病のように病気の動物から排泄された病原体を埃と一緒に吸い込んで発病するもの、O157やクリプトスポリジウム痘の ように動物の体内から排泄された病原体が水や食べ物を介してヒトに伝播される病気や直接接触することによって 伝播される皮膚糸状菌症のような感染症もあります。
日本で圧倒的に多いのは、細菌性赤痢、O157、クリプトスポリジウム症、アメーバ赤痢などですが、 つつが虫病、日本紅斑熱、野兎病、ライム病などはダニが媒介する病気です。
 
 
新興・再興感染症対策
まだ記憶に新しいSARSや炭そ菌や高病原性鳥インフルエンザ。私達は、 これらの新しい病に対応する技術を持って皆様に安全・安心をお届けします。
また、すでに忘れられてしまったかのような感染症、つつが虫病や疥癬、マラリヤ、麻疹や日本脳炎など蚊や ダニによって媒介される多くの感染症が再び猛威を振るいはじめました。ひとつには、アレルギー疾患の人達の増加や 安全指向のひとつに化学物質の使用の削減が媒介動物の増加につながった。あるいは、地球温暖化に代表される地球環境の 変化を原因にあげる人もいます。また、交通手段の近代化により、ボーダレスの社会が感染症の増加につながっているとも言われています。
ラッサ熱、マールブルク病、クリミアコンゴ出血熱、エボラ出血熱など動物媒介で死に至る感染症は、毎年のように新しいものが発見されます。 最近では蚊が媒介するウエストナイル熱などによりアメリカでは、数百人の単位で毎年死者が出ています。日本は水際でこれらの感染症を防ぐ 努力を始めましたが、近い将来これらの対策に追われることになることも予想されます。
現在、これらの感染症媒介動物など有害生物の防除にあたる専門家は私達だけというのが現状です。
 
 
ウエストナイル熱
1937年アフリカのウエストナイル地方で発見されました。 元来アフリカやヨーロッパ地域で流行していた感染症でしたが、近年、アメリカで大流行し、 その拡大化が危惧されています。このウイルスは鳥で増殖され、蚊によって人に媒介される人畜共通感染症です。
症状は軽症で、39度以上の高熱や頭痛、関節痛等ですが、高齢者等では死亡する例もあります。
 
 
高病原性鳥インフルエンザ
近年、アジアをはじめ世界的に流行しています。感染した鳥類又は本病のウイルスに汚染された排泄物、飼料、粉塵等の接触により感染します。症状は多様で、高熱や呼吸器症状、関節痛等ですが、時には死亡する例もあります。