問題となるカラスは主としてハシボソガラス、ハシブトガラスの2種である。カラスは集団を形成し、広い縄張りをもっている。
  ハシボソガラス
分布:日本全国
成鳥:雌雄とも、全身が真っ黒で、大きさも含めて外観上による雌雄の識別は困難である。
体長:約50cm、翼開長は99cmでハシブトガラスよりも小さい
生態:生息環境は明るい林、平地や低地の農耕地、丘陵地の疎林で、公害、都市域内、村落、海岸地帯などに分布している。また、本州では標高1,100m以下で繁殖しているが、深い森林は好まない。日没前30〜40分前にねぐら入りするが完全に寝付くまでには何回も飛び立って騒ぎ立てる。朝は日の出40〜50分前に鳴き始め5〜10分間騒いだあと、集団で飛び立ち始める。
:針葉樹、常緑広葉樹や落葉樹の地上7〜18m(平均12m)の枝分かれした部位に多数の枯枝、針金、樹皮などで巣を作り、厚さ14cm、産座の深さ7〜10cmの巣を作る。
繁殖:一度の産卵で3〜5卵を産下する。卵期間は18〜19日で孵化後、巣立ちまで33〜34日、巣立ちは5月中旬〜7月中旬。
食性:植物質が約88%、動物質が約12%で雑食性である。

  ハシブトガラス
分布:日本全国
成鳥:雌雄とも、全身が真っ黒で、大きさも含めて外観上による雌雄の識別は困難である
体長:約56.5cm、翼開長は105cm
生態:平地や低地などの農耕地から市街地、村落にかけて。また海岸線から標高1,520mまでの山岳地帯など、ハシボソガラスよりも広い地域に生息している。
:大径木の樹冠から1〜2m下方、地上から10〜19m(平均17m)の枝分かれした部分に針金、枯枝などを多数用いて外径 38×45cm、内径 22×26cm、巣の厚さ 12〜14cm、産座の深さ 7〜10cmの巣を作る。
繁殖:一度の産卵で3〜5個、孵化後、巣立ちまで約35日である。
食性:植物質が約88%、動物質が約12%で雑食性である。

カラスの被害
カラスは雑食性であり、農作物の被害、漁業水産物への被害、送電線への被害、もっと身近なところでは,鳴き声や生ゴミの散乱、食い散らし、 さらには人や動物を襲う場合もあり、その被害は膨大である。
 
カラスの駆除
天敵が少なく、都市では残飯を確実に処理することが大切な問題である。捕獲は捕獲小屋の設置、防鳥機材として音や光の反射を利用したものなど 様々であるが、効果のめんでは捕獲小屋が有効である。捕獲は県又は市町村に鳥獣保護法に基づく許可が必要である。